先日、音楽教室の講師コンサートで演奏しました。

演奏された楽器は、ピアノの他にも、マリンバ・カホン・オーボエ・歌唱・アコーディオンという顔ぶれ。
こうして 一つのコンサートで さまざまな楽器の ソロ演奏に触れられるのも、音楽教室ならではのコンサートの面白さです。
また、この機会に 初めてアコーディオンに触れられた方も少なくはなかったようにも思うので、演奏は異常に緊張したものの、私も有難く嬉しい機会でした。
今回は このコンサートを通して 考えたことや思ったことなどを いくつか書いていきます。
今回の選曲にあたって
今回は 演奏曲を自由に決めさせていただけたので、私は「パリの空の下 セーヌは流れる」と「Jolly Caballero」を演奏しました。
選曲をするときの私の視点は、今も おおよそ以前に書いたとおりですが、
もう少し詳しく書いてみます。
対比する2曲
まず、持ち時間内であれば 複数曲の演奏も可ということだったので、よりアコーディオンの魅力を伝えられたらと、視点によっては 対比する2曲を演奏しようと 大まかに次のように考えました。
- 一般的な知名度も高く 聴いたことのある曲(できればアコが連想される曲)
⇔ アコーディオンのスタンダード曲(アコ奏者が作曲した曲で、アコの特徴も活かされている曲) - マイナー調(暗め?)の曲
⇔ メジャー調(明るめ)の曲 - ゆったり、または 淡々とした曲
⇔ 軽快で躍動感のある曲 - お客様ご自身が「私も弾けそうかも!弾きたいな」と思ってもらえそうな曲⁉
⇔ 「ちゃんと練習しないとムズカシそうだぞ!」と思ってもらえそうな曲⁉ - リズムの異なる曲

どのような選曲をしたら 聴いてくださる方々にお楽しみいただけるかなと考える時間は、楽しくもあります。
以上のようなことも意識しつつ、今回の演奏曲は 次の2曲にしました。
①『パリの空の下 セーヌは流れる』H.Giraud作曲
- 直近のパリ五輪 閉会式でも歌唱された有名な曲。シャンソンの定番で、アコーディオンも連想される
- ちょっと哀愁のある雰囲気もあり、ゆったりした曲調(淡々と弾いても大丈夫そうな曲)
- コンサート等に限らず、一般的に(アコを弾かない方からも)リクエストされることも多い曲で、
アコに興味のある方は、ご自身もアコで弾いてみたい!と思われる曲 - ワルツのリズム
②『Jolly Caballero』P.Frosini
- アコーディオンのスタンダード曲(アコ奏者・作曲家の Pietro Frosini作曲の曲)
※ アコを弾かない方は知らない曲だけれども、初めて聴いても親しみやすく、聴き応えもあり楽しい曲 - 明るく華やかで、躍動感のある曲
- アコーディオン奏者が作曲した曲ということもあり、アコの魅力もより伝わる曲調で、
アコならではの弾き方(ベローシェイク)も入った曲 - 2ビートのリズム
アコーディオン1台で
また少し異なる視点では、
先方からは チラッと “他の楽器とのアンサンブルもOK” という旨のアナウンスもありました(※アコに限らず、どの楽器に対してもされていたアナウンスと思います)が、
私の場合は「ソロ演奏(アコーディオン1台のみ)で」と即答しました。
少し話が遠回りするかもしれませんが、、
何年か前、初めてこのコンサートで演奏させていただいたとき、当時のご担当の方(※今回の担当者様とは異なる方)は アコーディオン独奏に触れたことがなく、アコがどのような演奏をするか分からなかったようで、「ピアノ伴奏を 付けますか?」と 訊ねられました。

ただ、これは そんなに珍しいことではありません。全く別の機会の演奏等でも、“アコーディオンに左ボタンがある!”“同時に伴奏も ちゃんと! 弾いている!” ということに驚かれることは、たびたびあります。
子どもの頃に 小学校などでアコを見たことがある人は多いのですが、小学校の楽器は 右(鍵盤)だけで 左(ボタン)は無いので、その後 何かしらで触れる機会がなければ、左ボタンの存在自体を知ることもないようです。
話をもとに戻すと、
以上のようなこともあり、こうした場での演奏では ”アコーディオンは、たった1台で、メロディと伴奏を同時に(立派に!)弾くことができる楽器!” というアコの魅力の1つも、より多くの方に知っていただける良い機会にもなります。
ですので、私は今回も 「アコーディオン1台のみの、ソロ演奏で!」と即答しました。

どの楽器の方々も アンサンブルはされておらず、すべてソロ演奏でしたが、
アコーディオン以外の楽器は、“ピアノ伴奏付きの”ソロ演奏でした!
聴きに行く理由の一つ
クラスの方も何人も聴きにいらしてくださり、コンサート全体をお楽しみいただけたようで、とても嬉しく 有難かったです。
そのときの ちょっとした会話のなかで、ふと印象に残ったことがありました。
というのは、今回 数人の方が「Jolly Caballero が 聴きたいから行きます/来ました!」と仰ってらしたことです。(※Jolly Caballero…今回 私が演奏した曲の1つ)
この曲を弾き始めた頃から、アコの諸先輩方からは「この曲はアコの定番曲の1つで、昔はもっと アコイベントなどで いつも誰かしらがこの曲を演奏してた」と聞いたこともあり(実際に私も 以前に参加したアコイベントで、他の参加者の方とこの曲の演奏で被ったコトがあります!)、
初めて聴く方にも親しみやすくて 聴き応えもあり楽しい曲であると同時に、アコを弾く人には自然と アコならではの魅力も感じられる曲のようにも 改めて感じました。
また、曲目をきっかけに「この演奏会・ライブを聴きに行こう!」と思うことは 私もあり、
- 曲の魅力が、聴きに行こうと思う気持ちにも繋がること
- 楽器それぞれのスタンダード曲の魅力(昔から今も残っている理由)
- たびたび同じ曲を弾き続けることの良さ
等々も 改めて考えるきっかけにもなりました。

“ある曲(同じ曲)を弾き続けることの大切さや面白さ” は、昔からよく感じることがありながら、そういえばここに書いたことがなかったので、いつか書きます。
お声がけ
他の出演者(ピアノや他楽器の講師)の方々からも「アコーディオンの楽器自体も、演奏も初めて見た!」「左はどうなってるの?」「“縦”になった鍵盤を弾いていて スゴイ!(←ピアノ講師の方から)」など お声がけいただいたり、
終演後のロビーでは、面識のないお客さまからも「アコーディオン演奏を初めて生で聴いて、音色もとても素敵でびっくりした、次もまた聴きたい」など 有難いお言葉を頂戴したりと、嬉しい場面もありました。
改めて、アコーディオンに触れていただける機会は少ないことも実感し、今回このような場での演奏させていただけたことへの感謝とともに、機会のあるときは演奏していけたらと思いました。

当日の私の演奏順は、凄まじいピアノ演奏(超絶技巧満載のリストの楽曲と、ラフマニノフの最高傑作の連弾)の間に挟まれるかたちで、個人的には なんとも衝撃的で真っ青になるプログラムでしたが、
それについても 私のお客さまからは「楽器も曲のジャンルも全く異なるから、よかった!笑」と仰っていただいたので(!?)、私もスーパーポジティブに この言葉を鵜呑みにしようと努力しています…!
ひとりごと

今回のコンサートの開催は、前回がコロナ前でしたので、久々でした。出演者の大半を占めるピアノ演奏が続くなかでの アコーディオン独奏は、別日のリハーサル時から 異常に緊張します。
言うまでもなく、ピアノも各楽器も 先生方の演奏は本当に素晴らしく、
大曲・名曲が並ぶピアノ演奏や、お客様にお楽しみいただけるよう、各楽器の特徴や良さが より活きるように選曲された それぞれの楽器の演奏は、どちらも聴き応えもあり、
そして、今回の主なお客様にとっては、ふだん通っているレッスンの講師が演奏しているということからも、一層 音楽や各楽器を身近に感じられたのではと、
いろいろな面で 興味深くおもしろいコンサートでした。
改めて 素敵なコンサートで演奏させていただけたのだなぁと感じ、また思うことも多く、私にとっても 有難い機会となりました。

一先ず、私の演奏の本番は 終わりました。
来月は、クラスの方々の本番(石井クラス 弾き合い会 “発表会編”)です! 演奏してくださる 皆さまにとっても、アコーディオンの魅力や楽しさを さらに感じていただけるお時間になるよう努めていきたく思っています。
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