横浜市内で 毎年開催している、私の担当クラスの弾き合い会(石井アコーディオンクラス弾き合い会)は、今年も11月に予定しています。
毎年 だいたい 秋~冬に開催しており、クラスの受講者さんは 夏頃から、早い方では春先から「今年の弾き合い会は、いつですか?」と 訊ねてくださいます。
そして ときどき 同時に訊かれるのが、「今年は、平山教室の発表会は ありますか?」という質問。
“平山教室”というのは、私が生徒として通っているアコーディオン教室のことで、その発表会は もうずっと昔から毎年開催され、私も生徒として出演していました。
ですので、そこにいらしたことのある私のクラスの受講者さんが、それも複数の方が 平山教室発表会の開催有無を たびたび訊ねてくださるのです。
今年も数人の方に訊かれましたが、そのなかの何人かが 続けて仰ったことがとても印象的で心に響いたので、今回はこのことも含めて 平山教室の発表会のことを つらつらと書いてみようと思います。
私の担当クラスの「石井クラス弾き合い会“発表会編“」に繋がる面も多々あるので、こうして振り返れるのは 私自身 良い機会かなと思っています。
平山アコーディオン教室の発表会について
はじめに、平山アコーディオン教室の発表会の概要(?)を 簡単に書いてみます。(平山教室というのは、私が生徒として通っているアコーディオン教室です。)
平山教室の発表会は ずっと毎年開催されていましたが、コロナの年の開催見合わせをきっかけに、それ以降 止まってしまっています。先生もご高齢で(御年 80代後半!)、生徒もご年配の方は少なくないからかもしれません。
コロナの前年(令和1年=平成31年の年!)が、たしか 第31回目の発表会でした。
例年、武蔵小杉駅の目の前の「中原市民館 大ホール」で開催され、
毎年 客席はほぼ満席で 少なくとも250名以上ものお客様が毎年来場しており、今 思い返しても、さまざまな観点から 本当に素晴らしい発表会でした。
都合により出演されない方も複数いらっしゃいましたが、それでも出演者は 毎年おおよそ30名くらい。
全員 暗譜で(!)、ソロ演奏です。
ときどき、ソロ演奏に加えて、デュオでも演奏する人もいたり、プログラムの最後は希望者による合奏もありました。
出演者の年齢層は、20歳代(ときどき小学生)~90歳。私で若い方だったので、全体的にはご年配の方が多めでしたが、
アコーディオンを始めたばかりの人や 趣味で楽しんでいる人から、その延長でボランティア活動や施設などで演奏して 日常生活に取り入れている人、また、仕事としてレストラン演奏や 毎年自身のソロ演奏会を開催したり、アコレッスンを担当する人まで、それぞれが自分に合うかたちでアコを楽しみ、いろいろな意味でとても幅広い人が出演していました。
当時 私のクラスを受講してくださっていた方には、毎年この平山教室発表会のご案内もしていました。
というのも、上記に書いたように、出演者もいろいろな意味で幅広く、アコを弾く人にとっては特に興味深く楽しめる発表会でしたし、私が生徒として演奏することとは関係なく、自信をもって観に行くことをオススメできる発表会だったからです。
規模が大きいから良いとは限りませんが、それでも、個人のアコーディオン教室の発表会が この規模で開催され、しかも毎回ほぼ満席で250名以上のお客さまが来場されるアコーディオン教室の発表会というのは他には殆どなく、凄かったなぁと改めて感じます。
ちなみに…、上記に書いたもろもろも全部ひっくるめて、“平山教室の発表会は凄いと思う!”と 平山先生にお伝えすると、いつも先生は「本当に皆さんのお陰です」と仰います。
先生は毎年、本番中は 開演から終演までずっと、舞台袖の決まった場所から、全生徒の演奏を いつもニコニコと見守っていらっしゃいました。
聴きに来てくださったお客さまも励みになる発表会
話をもとに戻しまして…、
私の担当クラスの受講者さんで「今年は、平山教室の発表会は ありますか?」と訊ねてくださった方のうち、何人かが続けて仰ったことが とても印象的だったという話について 書いていきます。(ここでは 分かりやすく 一人の方を例にして書きます。)
ご家族の方が仰ったこと
私の担当クラスの その受講者さん(女性)は、「主人も平山教室の発表会が好きで、主人から “今年は 平山教室の発表会はないの?”と 聞かれたんですよ」と 仰ったんです。
ちなみに、ご主人さまは アコを弾く方ではありません。平山教室の発表会も、その受講者さんの付き添いで 一緒に来場されていました。
さらにお伺いすると、そのご主人さまは、過去に見た平山教室の発表会のことを、
『上手い演奏を聞くのも楽しいけれど、始めたばかりの方や 趣味で弾いている方、そして 特に 自分(60歳代)よりも ご年配の方たちが 発表会の舞台で演奏されていたのが とても励みになったから、また聞きに行きたい』と仰っている、ということだったのです。
… 私は、なんだかとっても嬉しくなり(平山先生にも このことをお伝えしました!)、そして、自分のクラスの弾き合い会が目指すかたちの1つでもあるなぁとも感じました。
もともと 私自身 レッスンに このような想いはありましたが、弾き合い会でもこのようなかたちを目指したいなぁと思いました。
90歳代の出演者!
話が前後しますが、、
平山教室の発表会の出演者のなかで、最高齢の方は90歳の方で、
毎年 発表会でお会いすると、いつもニコニコと気さくに周りの方に話しかけてくださる、とってもお元気な方でした。
その方は 平山教室発表会に 第一回目の発表会から出演されていたそうで(…ということは30回以上も出演されています!)、私が出会った当時 その方が80歳代の頃も、大きな楽器を持って 舞台袖からスタスタと歩いて舞台に立ち、そのまま立奏(※立奏…立って弾くこと)されていてびっくりしましたが、
90歳代になられたときも、楽器はそれまでのよりは小さくなったものの、曲の始めは座奏で、でも曲の途中からは演奏しながら立ち上がってステージ上を少し歩きながら演奏されて!、
演奏が終わると、いつものように客席に向かってニコっと微笑んでいらっしゃいました。
アコを弾くご年配の方々は、どなたも本当にしっかりしていて お元気です。そもそも、自宅から会場までご自身の楽器を担いで運んできますし…!
演奏するには 譜面を読んで、しかも アコの場合は、①右手(指) ②左手(指)、③蛇腹 の 3つを同時に動かして演奏するので、私のクラスにも「脳トレのためにやってる!」と仰る方もいらっしゃいます。
…アコを弾く方は本当に皆さんお元気なので、世間一般のご年配の方との乖離が大きく、なんだかコチラまで年齢の感覚が狂ってしまいます!
余談ですが、この発表会の懇親会のときには、毎年、この90歳の方は 他の生徒さんから
「○○さん(90歳の方)が 今年も元気にアコーディオンを弾いているから、私たちは アコを やめたくなっても(!?)、 “年齢” や “楽器の重さ” を理由にアコ(レッスン)を やめることができないんですよ!!笑」と言われていて、ご本人も含めて みんなでよく大笑いしていました!
その方がいらっしゃるだけで 周りにいる方々まで明るくなって、励みになって、素敵な年齢の重ね方だなぁと思います。
発表会に出ていた当時、感じていたこと
平山教室の発表会に毎年出演するなかで、私自身が学んだり感じたことの いくつかを書いてみます。
発表会などの人前で弾くということ
発表会で演奏する曲は 各自 選んでいましたが、以前に弾いた曲を 再度 改めて演奏される方もいれば、毎回 異なる曲にする方もいて、どちらもそれぞれの良さがあると思います。
いずれにしても、私も含めて皆、発表会を目標の1つとして何ヶ月もかけて レッスンで取り組み、練習していました。
ちなみに私は 毎年異なる曲を演奏していましたが、発表会で弾いた曲の殆どが 今でも私の持ち曲となっていて、大事にしています。
発表会に出る目的は、個人的には 人前で弾きたいというわけでは全くなく、
私にとっては、発表会に向けて練習することで 1曲をちゃんと仕上げることができるから でした。
こうして人前で弾くことを目指して練習したりレッスンを受けると、練習方法や意識等も 自然と若干変わってくる面もあって、視野も広がりますし、上達する近道 であるようにも感じています。
もしかすると的外れな例えになってしまうかもしれませんが…、発表会に出ることの効用は、
例えば、スポーツだと “練習試合”に出るような、勉強だと”確認テスト”を受けるときのような効用にも 似ているのかなぁとも思います。
大人の習い事の目的は さまざまで、上達することだけが全てではないとは思いますが、
それでも やはり、自分なりに上手く弾けるようになると、弾ける曲の幅も広がっていき、楽しさも かなり増していきます!
せっかくやるなら より楽しい方が良いなぁと個人的には感じるので、こうした発表会などには、私自身 アコを習い始めたときから 積極的に演奏参加していました。
子どもと大人では違うこともあるかもしれませんが、私はこうしたことを、自分が子どもの頃に通っていた習い事で(…音楽に限らず、発表会に出る人と出ない人の差は小さくなく、発表会に出るというだけで上達するスピードが結構違うなぁ、と)、漠然と感じていました。
参加者同士のお喋りなど
ふだんは 個人レッスンなので、発表会の控室などで 年1回 同じ教室の方々とお会いできるというのも なかなか楽しかったです。
特に平山教室の生徒は、先に書いたように、アコーディオンを趣味で楽しんでいる人から 積極的に活動している人たちまで、いろいろな意味で幅が広かったので、控室などで 同じ教室の方々の話しているのを聞いているだけでも、興味深い時間でした。
平山教室発表会の思い出は、個人的なことも含めて、まだまだまだまだたくさんあるのですが、キリがないので、今回はこのあたりまでにします。
このほかのことは、また別の機会に!
ひとこと
ここまで書いたことは 私にとっては 思い出のごく一部ではあるものの、それでも 結構 長くなってしまいました。。
思い返すと、初めて人前でアコーディオンを弾いたのも、アコーディオンを始めた年に出演した この 平山教室の発表会で(「Olive blossoms」(作曲:Pietro Frosini )を演奏しました、今でもとっても大事にしている大好きな曲です♪)、
それから毎年出演していたことで 自分なりに いろいろ学び、当時 演奏した曲とともに たくさんの思い出があり、すべてが楽しかったです。
平山教室の生徒として、平山アコーディオン教室発表会で 何年も演奏できたことは、貴重で大切な経験であり、ありがたく感じています。
この記事の冒頭に書いたように、私の担当クラスの弾き合い会は、今年も11月に予定しています。
平山教室発表会での経験や感じたことなども記憶に留めつつ、一歩ずつ 私なりに、私のクラス受講者の皆さまに “弾い合い会に参加して良かった”と 感じていただけるような会を開催していけたらと思っています。
ちなみに “石井アコーディオンクラス弾き合い会” は、令和1年から毎年 横浜市内で開催しています。今回は「弾き合い会 ~発表会編~ 」です。詳しくは 次回、改めて書くつもりです。
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