日本渡来最古の手風琴

先日、「美保神社」へ行ってきました。

美保神社は、島根県松江の美保関に位置し、全国3000以上ある ゑびす様の総本宮で、
日本渡来最古の手風琴(アコーディオン)が 奉納されている大社です。

手風琴アコーディオン を含めて 奉納鳴物(楽器)は、通常は公開されていないため 拝観できないことは知りながらも、一度は訪れてみたいと思っていた場所でした。

今回は 自分自身のメモを兼ねて、ごく簡単に、美保神社のことを書いていきます。

もしかすると私の解釈で誤っている箇所もあるかもしれません。その場合は申し訳ございませんが大目に見てください。。

美保神社

全国3000以上の事代主神ことしろぬしのかみ(ゑびす様)の総本宮で、右殿にゑびす様、左殿に三穂津姫命みほつひめのみこと が祀られている大社です。

三穂津姫命も事代主神(ゑびす様)も どちらの神様も 音楽にゆかりが深く、境内で奉納コンサートが開催されることもあるようです!

国の重要文化財に指定されている本殿

現在の本殿は 文化10年(1813年)に再建されたもので、二殿連棟の特殊な形式(大社造りを2棟並べた形式)で、比翼大社造りまたは美保造りとよばれ、昭和56年(1981年)に 国の重要文化財に指定されています。

建築用材の大半は美保関周辺に自生していた松が使用されており、屋根は檜皮ひわだで葺いているそうです。

国の重要有形民俗文化財の奉納鳴物(楽器)

美保神社の位置する美保関は、かつては 風待ちする北前船や アジア大陸との貿易を行う船など、多くの船が出入りし、海上交通の要所の港として 賑わっていたそうです。
そして、船人達の美保神社に対する信仰心は篤く、「ゑびす様は鳴り物がお好き」ということから、海上安全をはじめ諸々の祈願とともに 多くの楽器が奉納されたとのこと。

この奉納鳴物(楽器)のうち846点が 国の重要有形民俗文化財に指定されています。

奉納鳴物は 通常 非公開ですが、最も大きな鳴物である大鼕おおどう(太鼓)は 公開されていました。

日本渡来最古の手風琴(アコーディオン)

上記の、国の重要有形民俗文化財に指定されている鳴物(楽器)のうちの1つに、日本渡来最古の手風琴(アコーディオン)も あります。

その 手風琴アコーディオンは、天保12年(1841)頃、オーストリア ウィーンで製作されたもので、嘉永2年(1849年)に奉納されたそうです。

美保神社の公式HP内の、以下の該当ページの中ほどにある、『歌舞音曲(音楽)の神様』の項目に、奉納されている 手風琴アコーディオン の写真や、もう少し詳しい内容が掲載されています。

毎月7日には「七日えびす祭」があり、奉納鳴物など2~3点が公開され、その月によって公開する宝物は変わるようです。アコーディオンが公開されるときには訪れてみたいものです…!

美保神社までの道のりと周辺

美保関は 上記のような 海に囲まれた小さな港町で、美保神社は 海のすぐ近くに位置しています。

そのような場所に 日本渡来最古の 手風琴アコーディオン が奉納されているというのも、なんだか嬉しくなります。

美保神社までの道のり

美保神社入口のバス停

今回 私は 松江から公共交通機関で向かいました。チョット トオカッタ デス!

バスを乗り継いで行くのですが、まず 松江駅から美保関バスターミナルへ行き(約40分)、そこでコミュニティバスに乗り換えて 美保神社入口で降車(約30分)。
バスはそれぞれ1~2時間に1本のみの運行なので、松江からは乗換がスムーズにいっても、片道1時間半弱くらいはかかります。

乗換駅の美保関バスターミナルは、小学校とグラウンドと公民館の間にある駐車場のようなところに、バス停留所がひとつあるという感じでした。
コミュニティバスも 地域の方が運転されている雰囲気のワンボックスカーで、このバスターミナルもコミュニティバスも、地域住民の方(特に子どもやご年配の方)が 日常利用されているご様子で、バス停も車内も顔見知りの方々が乗り合わせているような、穏やかで ほんわかとした空気でした!

周辺

青石畳通り

美保神社の大鳥居をくぐって すぐの脇道は「青石畳通り」という趣ある通りで、これは江戸時代に 港からの積み荷を運ぶために、美保関の海から切り出した青石を敷き詰めたものだそうです。
通り沿いの軒並みも含めて タイムスリップしたような雰囲気で、この青石畳の色は、天気や季節・気候によって いろいろな表情に変わるようにも感じられ、別の日にも見てみたいなぁとも思いました。

石造りの「美保関灯台」にも行ってみたかったのですが、、この日は 灯台まで続く海沿いの道で 少し強めの風が吹いていたので、途中で引き返してしまい…、次の機会があれば行きたい場所です。

ひとこと

以前から興味のあった美保神社では、日本渡来最古の 手風琴アコーディオン が奉納されていると思うと、拝観できないことは分かっていながらも、なんだかワクワクしました。

木々に囲まれ静かに落ち着いていて、鳥居からは小さな港が見えて海に繋がる 美保神社の雰囲気も私は好きで、また機会があれば、暖かくて天気の良いときなどに のんびり訪れることができたら良いなぁと思っています。

そのときを楽しみに、これからも 一歩一歩 自分のペースで進んでいきたいと思います。

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