アコーディオン演奏を聴いてくださるためだけのお時間をいただいた場合(ミニコンサートなど)では、曲と曲の合間に、ごく簡単に 曲のことや 楽器の構造や仕組みについてのお話もしています。
音色が綺麗なだけでなく、見た目も美しく、演奏姿(蛇腹を動かしながらの指さばき)も楽しい楽器ということもあり、
演奏だけでも、その音色や楽器の美しさから、子どもから大人まで十分にお楽しみいただけるものの、
アコーディオンを間近で見るのも初めての方は多いので、曲についてのお話に加えて、特に左ボタンなど 楽器の仕組みについてのお話も 興味を持っていただけます。
今回は そのお話する内容について 触れてみます。
演奏曲を考えるときの視点
今回の『演奏の合間でのお話』について書く前に…、演奏する曲目の選び方について。
アコーディオンのソロ演奏を聴く機会は少ないと思うので、私の場合は この楽器の魅力も併せてお楽しみいただけるように意識して選曲しています。
詳しくは 以前に書いていて(使用楽器のことも、ごく簡単に触れています)、今も同じ観点で選曲しています。
つい先日 機会をいただいたロビーコンサートの際には、上記の記事の内容も踏まえつつ、
前半は、今夏のパリ五輪に因んで “フランスの曲“ を、
後半は、アコーディオンの楽器の特徴を活かして、“いろいろなリズム(ワルツ・2ビート・タンゴ・ルンバ・ブギウギ)の曲“ を 演奏しました。
アコーディオンはどんなジャンルの曲も合うので、そのときどきで 時期に合わせて、季節の曲や タイムリーな曲も 数曲いれたりすることもあります。
今回、前半のフランスの曲の中には、オリンピック開会式で選手が登場した“セーヌ川”に因んで「パリの空の下 セーヌは流れる」や、パラリンピック開会式会場の“シャンゼリゼ通り“に因んで「オー シャンゼリゼ」も弾きました。
演奏の合間のお話(話ネタ)
曲と曲の合間に、曲や楽器のことを簡単に知っていただけるような ちょっとしたお話を挟むことで、演奏をよりお楽しみいただけたり、アコの楽しさや魅力もさらにお伝えできるのではと 思っています。
ほぼ毎回お話しする内容
よく耳にする曲でも 曲については あまりよく知られていなかったり、また、楽器を近くでご覧になるのが初めての方も少なくないので、次のようなお話は 大人から子どもまで 年齢を問わず 興味を持っていただけます!
- 演奏曲目について(数曲のみピックアップして)
…その曲の背景や、作曲者のことなど - 左ボタンのこと
…配列や、ベースとコードの音のことなど - 楽器の分類=音の出る仕組み
…リード楽器であること等々も。右のスイッチを使いながら説明。(いろいろな音色が出ることにビックリされます!) - アコの魅力と楽しさ!!
…「屋内・屋外どこでも弾ける!」「楽器や音楽の経験に関係なく、何歳からでも弾き始めることができる!」「とにかく楽しい!!」などなど…!
特に楽器ついてのお話は、ふだん音楽や楽器に触れる機会のない方にも分かりやすい言葉で、そして(何故か楽器の見た目で難しいと思われガチなので!)変に難しそうな印象にならないように(!?)、というのも 心がけています。
いつか何か楽器を弾いてみたいなぁと思われたときに、アコも選択肢のひとつとなったら良いなぁという想いも込めて…!
そのときどきに応じてお話しする内容
上記以外でも、それぞれの場や 聴いてくださる方々の雰囲気などに合わせて、大まかに次のような話題から1~2つ、簡単に取り上げることもあります。
- アコーディオン(accordion)という名称の由来
- アコーディオンや蛇腹楽器の誕生話
…2022年は蛇腹楽器 生誕200年、2029年はアコーディオンの生誕200年なのでタイムリーです - 蛇腹楽器の仲間のこと
…バンドネオン・コンサティーナのことや、これらとの違い - アコーディオンを漢字で書くと…
…ここからもう少し話を膨らまします - 他の楽器との違いや、アコの魅力
…メロディと伴奏が同時に弾ける!どこにでも持ち運べる!など、いろいろ - 楽器の重さや、ボタンの数
…マイナスの印象は与えません(笑) 実際に持つと、kg数字の印象ほど重く感じないことはちゃんとお伝えします!
などなど
クラスの方の中にも、ちょこっと演奏される機会をお持ちになる方もいらっしゃるので、そのようなときの参考になればと思います!
ひとこと
演奏の流れをお任せいただける場合は、大まかには上記のようなお話を、曲と曲の合間に交えながら進めています。
お話は無くても、アコーディオン自体の魅力 ~音色や、楽器自体の外観の美しさ・演奏姿(蛇腹を動かしながらの右鍵盤・左ボタンの指さばき等)など~ で 十分お楽しみいただけますが、
アコーディオン自体を近くで見たり ソロ演奏を聴いたことのある方は そう多くはなく、どんな楽器かも あまり知られていないので、
曲目や楽器のお話を挟むことで、演奏を聴く・見る楽しさが さらに増し、身近で親しみやすい楽器であることを より伝えられたら良いなぁと思っています。
なお、今回の記事に載せた写真は全て、つい先日 演奏の機会をいただいた、とあるマンションでのフロントロビーコンサートのときのものです。
演奏後には、聴いてくださった皆さまとの集合写真撮影の時間が設けられていたのですが、撮影後は そのまま自然に(全員 立ったまま・笑)質問&お喋りタイムへ。
このように演奏直後に そのまま直接、演奏のご感想をお伺いできたり、楽器について気になったことなどを次々と尋ねてくださるお時間は なんだか新鮮でしたし、その内容も 私にとって大変興味深く 有難いひとときとなり、また、アコーディオンを以前よりも身近に感じていただけたのかな と 嬉しくなりました。
アコーディオンは、なかなか見掛ける機会が少ない楽器かもしれませんが、少しでも触れれば、聴くのも 見るのも(耳でも 目でも)楽しめて、とても親しみやすい楽器であることが すぐに伝わる楽器です。
こうした演奏の機会をいただけることも有難く、このような楽しさや親しみやすさ、また、だれにでも寄り添える楽器であることが もっと伝わっていき、身近な楽器になっていくと良いなぁと思っています。
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