年月の積み重ね

先日、「アコーディオン喫茶かるふーる 20周年記念イベント」へ参加してきました。

20周年という年月の積み重ねがあるからこそ 感じることができるのだなぁと思ったことがあったので、それについて書いてみます。

アコーディオン喫茶“かるふーる”20周年

本題に入る前に、かるふーる のことを ごく簡単に。

“アコーディオン喫茶かるふーる”(以下、かるふーる)というのは、アコーディオン好きが集い、順番に演奏するのを聴き合う交流の場で、数年前までは “はるもにあ”という喫茶店で 毎月、 開催場所が別の場所に変わってからは 1~2カ月に1回開催されていました。

今回の20周年を区切りに、今後は 不定期開催となり、会のスタイルも少し変わるようです。

今回は20周年記念イベントでしたので、いつものように順番に演奏するスタイルではなく、参加者が一人ずつ それぞれの近況報告や想いなどを順番にコメントする時間が設けられ、懇親会などが中心でした。

当日の様子は、主宰の方が こちらのご自身のブログに書かれています。

年月を重ねているからこそ

ここからは、今回「アコーディオン喫茶かるふーる 20周年記念イベント」に参加して、かるふーるが20年という長い年月を積み重ねてこられた場だからこそ 感じられるのだなぁと思った いくつかのことについて書いてみます。

「年月を重ねること」という意味で、他のことにも繋がるのではないかなとも感じます。

① 初心に戻ることができる場でもある

アコーディオン(以下、アコ)を弾いていると、弾く曲によって、その曲に纏わる自分自身のことを思い出すことがときどきあります。たとえば、以前にその曲を弾いたときの気持ちや場面であったり、その曲に取り組んだ頃の生活や時代のことであったり。

ふと、私にとっては“かるふーる”自体も そのような存在かもしれないなぁとも思いました。

というのは、ここ数年は予定が合わず 参加する機会は少なくなってしまったものの、かるふーるへ行くと 私にとっては 参加し始めた当時の自分に戻れるような場でもあり、また、それを求めて参加している面もあるかもしれないとも感じます。

かるふーるのことを知ったのは、私自身がアコを始めて1年と少し経った頃で、かるふーるが始まって 何年か経過してから。
アコ好きの方々と一緒に楽しんだり、自分の楽器を持って出掛けるのが嬉しくて、初参加してから数年間は、毎月(!) 横浜から開催地の立川へ(遠!) 楽しみに参加していました。

毎月かるふーるに参加していた頃と 現在とでは、私はアコとの接し方が少し異なる面があることもあり、初心に戻ったり、当時のことを思い出しながら 今の自分のことを考えることもできるような場があることは 有難いです。

② 新しく出会う人・昔から顔を合わせている人の両者がいる

アコーディオンを始めて良かったなぁと思うことのなかに「いろいろな出会い」があります。
かるふーるは とくに、参加するたび 自然と気軽に、さまざまな教室やフリーの方、アコを始めたばかりの方~〇十年も弾かれている方、普段 接する機会の少ない世代も含めた幅広い年齢層(やや高め?!)の方々、また、いろいろな曲や楽器など、新しい出会いのある場です。

その一方、昔から(私の場合は アコを始めた頃から)ご一緒している方々もいらっしゃるという面で、それぞれの現状や 当時からの変化を知ったり感じたりすることもでき、
いつも両者が共にあるのがおもしろく、貴重な場だなとも思っています。

学生の頃の友人と会ったときのような感覚と似た部分があるような気がします。

③ 今も“在る”ということの有難さ

時代の変化をいろいろな場面で感じることが多々あるなかで、こうして昔から続いているものがあるというのは、なんというか ホッとします。

書いていて思ったのですが…、
私自身が、アコーディオンにおいて 帰る場所は、一番は 自分の通っているアコ教室の平山先生から教わっていることです。
以前に別の視点からも少し書きましたが、帰る場所があるというのは、とても有難いことだと思います。“迷ったらここに戻ってくれば きっと大丈夫”という拠り所があるから、安心して、いろいろやってみよう!と思えたりもするのかなとも感じます。

ふと、他にもそういうものがあるかな…と考えてみると、もしかすると 今のかるふーるにも そのような部分は いくぶんあるかもしれないとも思いました。
それは、ずーーっと かるふーるが継続され そこに在るからに他ならず、暫くぶりに参加したときも 以前と変わらずに、いつでもあたたかく受け入れてくれるからです。

かるふーるが長く続いている大きな理由

ここまで“かるふーる”が続いているのは、主宰の方 の 人となりが大きく関係しています(参加したことのある何方に聞いても、そう仰ると思います)。
主宰の方の あたたかさが いつも自然と滲み出て、和やかな楽しい会となり、それを 毎回 丁寧に重ねてきてくださっていたから、皆が安心して居心地よく楽しめる空間となっています。

かるふーるのような場を…と言っても、一朝一夕でできるものではなく、このような場を20年間も継続して開催してくださっていることは物凄くて、貴重で、あたたかい時間を重ねてくださっていたことに感謝しています。

ひとこと

今回参加した「アコーディオン喫茶かるふーる20周年記念イベント」を通して、長い年月を重ねているからこそ感じられているのかなと思ったことを書いてみました。

日常の生活や仕事等では、より良く快適に過ごすためにも、時代の流れを把握して 好奇心を持ち、随時いろいろな情報や新しいことを取り入れたり 変化などに対応していく重要性も頻繁に感じます。…なかなか難しいですが…!

ただその一方で、
たとえば、昔・当時を思い出すことや その年月の経過によって考え方や意味などが変わってきたこと等に気付いたり感じ取ったりすることは、そうしたショートカットの流れの中では難しいようにも思われ、また、長い年月やある程度の期間を重ねることで 深みが増すものもあることや その有難さも覚えておきたいです。

そのときどきで、両方をバランスよく持ち合わせていられたら良いなぁと思います。…なかなか難しそうですが…!

アコーディオンを続けていること自体も、何年も経ったときに、長く続けているからこそ感じられる何かがあるのかなと。そういうことも時間の経過とともに楽しめたらおもしろいかなと、自分のペースで一歩ずつ 年月を積み重ねていけたらなと思います。