演奏する曲は、演奏者によって さまざまです。
今回は、曲目を私自身に自由にお任せいただける場合の、演奏曲を決めるとき(選曲)の私の視点について書いてみようと思います。
アコーディオンの魅力も含めて お楽しみいただけるよう、私なりに考えて選曲しています!
楽器のこと
今回の選曲のお話の前に…私の楽器をチラッと。
演奏させていただくときに使用しているのは、以下の楽器です。
どちらの楽器にするかは、場所や広さ、イベント内容などによって、決めています。
[メーカー名] VICTORIA
120ベース 41鍵(中型)/ HMML
[メーカー名] GUERRINI
72ベース 34鍵 / HMML
(どちらも、スタンダードベース アコーディオン)
ベースや鍵盤の数で弾ける曲も若干変わったり、メーカーによって音色も異なります。
どちらの楽器を使用するかは、先に書いたように、場所や広さ、イベント内容などによりますが、
大まかには、アコーディオン演奏を聴いてくださるためだけのお時間をいただいた場合(ミニコンサートなど)では、 120ベースのVICTORIAを、
歩きながら弾いたり、1日に数回続けて演奏する場合(イベントなど)では、72ベースのGUERRINIを使用することが多いです。
私の選曲方法
聴いてくださる殆どの方々は、ふだん アコーディオンのソロ演奏を聴く機会は少ないと思うので、曲目を私にお任せいただけるときは、アコーディオンの魅力も併せてお楽しみいただけるように、私の場合は 次のような視点で選曲しています!
- 聴いて楽しい(耳)だけでなく、ジャバラや指さばきなどの演奏姿で 目でも楽しめる曲
- スタンダードベースアコーディオンが活きる、いろいろなリズムの曲
- 楽器の魅力が より伝わりやすく、聴いていて楽しい”アコーディオンの曲”
それぞれ、もう少し詳しく書いていきます。
ジャバラや指さばきなど、“目”でも楽しめる曲
アコーディオンは、《耳で》聞いて楽しいだけでなく、
《目で》“ジャバラの動き” “右手(鍵盤)と左手(ボタン)の指さばき” などを見るのも 楽しい楽器 です!
見応えもあるよう、特に 大きい方の楽器(120ベース)で演奏するときは、
鍵盤上を上下(高音~低音)に大きく移動する曲や、ベローシェイクの曲などを取り入れています。
なお、アコーディオンという楽器自体は それだけでも既に素敵な外観で(!)、”そこに在る”というだけでも絵になり、なんだかワクワクすると思います。
ちなみに私は、暗譜・立奏(※)で演奏しているので、譜面台などで 楽器や演奏姿が隠れて見えなくなってしまうことも ありません!(※座奏も可能です)
… また、アコに左ボタンがあることをご存知でない方も少なくないので、左手でも弾いていること自体も面白がっていただけたりもします!
スタンダードベース アコーディオンが活きる、いろいろなリズムの曲
私の楽器は スタンダードベースアコーディオン なので、リズムが明確に刻めるというのも大きな特徴です。
ワルツ・2ビート・タンゴ・ブギウギ 等々、いろいろなリズムの曲を弾きます。(曲のジャンルも、アコーディオンならではの曲や、ミュゼット、マーチ、タンゴ、クラシック系、シャンソンなどなど)
“スタンダードベース” アコーディオンは 一般的なアコーディオンで、ボタン(左)は 複雑そうに見られますが、実はとっても伴奏しやすい配置や仕組みなんです!
… あまりアコに馴染みのない方には、こんなにいろいろな種類の曲が弾ける楽器なんだ!と びっくりされることもあります。
アコーディオン奏者が作曲した曲
アコを弾く人にとってはメジャーな、昔のアコーディオン奏者が作曲した曲も弾きます。
ふだん アコを弾かない人にとっては知らない曲でありながらも、楽器の魅力も伝わりやすく、初めて聴いても なぜか心地よく親しみを感じられて、お楽しみいただけるアコーディオンの曲はたくさんあります。
また、アコを間近で触れていただける せっかくの機会なので、より近くで楽器をご覧いただけるように 客席の間を歩きながら演奏することもあります!(※そのときの状況次第です)
曲と曲の合間に お話も少し
アコーディオン演奏を聴いてくださるためだけのお時間をいただいた場合(ミニコンサートなど)では、曲と曲の合間に、ごく簡単に 曲についてや、楽器の構造や仕組みのお話もします!
音色が綺麗なだけでなく、見た目も美しくて珍しい楽器ということもあり、年齢層や楽器経験に拘らず、どなたでも お楽しみいただけますし、
アコーディオンを間近で見るのは初めての方は多いので、特に左ボタンや 楽器の仕組みについてのお話も 興味を持っていただけるようです。
アコーディオンを弾いている側は当たり前の話でも、殆どの人にとっては見慣れない楽器なので、面白く感じていただけるようです!(左のボタンの存在だけでも びっくりされることもあります!)
… 以前に 私自身、あまり馴染みのないパイプオルガンの演奏会を聴きに伺ったときに、演奏者さんが楽器の歴史や構造などのお話をしてくださり、とくに ふだん触れることが少ない楽器のお話は とっっても興味深く面白いということを再認識したので、私もアコーディオン演奏で 時間があるときには、ほぼ毎回 このようなお話もしています。
また、2022年は「蛇腹楽器 生誕200年」の年だったこともあり…、数年間は特にタイムリーに そのお話もできそうです(笑)
ひとこと
冒頭にも書きましたが、曲目をお任せいただけるときは、私なりにではあるものの、素敵なアコーディオンの魅力も併せてお楽しみいただけるように考えて選曲しています。その結果、今回書いたような内容になっています。
演奏させていただく際は 今後も、聴いてくださる方々に アコを楽しんでいただけて、アコならではの魅力もお伝えできるよう 心掛けていけたらと、
そして、またアコを聴きたいなぁ!(弾いてみたいなぁ!?!)と 思ってくださる演奏ができたら嬉しいです。
アコはとっても楽しくて、たくさんの素敵な魅力のある楽器ですので、より多くの方に触れていただけたらと思っています!
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