待ち合わせ場所としてのアコーディオン

以前の勤務先(アコと全く関係ない事務仕事の福利厚生で、たびたび バレエなどの公演鑑賞の機会がありました。もともと私は舞台を観るのも好きで、特にクラシックバレエは大好きなので、当時はそれをフル活用していました。

今 思い返しても、この公演鑑賞の機会は とても貴重で良かったなぁと思います。
それは“国内・海外の 超一流のバレエ団等の公演に触れられる”ということ以外 ・・の観点からもです。

その観点は アコーディオンでも同じようなことが言えるようにも感じたので、今回はこのことを書いてみます。

会う理由・待ち合わせ場所

冒頭にあげた機会で もっとも良かったことは、
もとより、たびたび 国内外の一流のバレエ団公演等に触れる(観る)機会ができたことです。年に何度もこのような機会があったことで、公演や演目内容を楽しむだけでなく、いろいろ感じたり思うこともできました。

… ただ、今回 書こうと思ったことは この部分ではないので割愛し、別の観点から この機会の良かったと思うことを書いていきます。

この公演鑑賞の機会が良かったと思うことの もうひとつは、
公演を観に行くことが「人と会う理由・待ち合わせ場所」になったということです。

というのは、この機会には 私+α で鑑賞することができたので、私は学生時代の友人に よく声を掛けていました。

…とは言え、相手の時間を使うことにもなるので、誰でもというわけでなく、

声を掛けたのは、一応、舞台や音楽が好きそうだったり、そうでなくても何に対しても好奇心旺盛だったり、興味を持ってもらえそうかなと思う友人たちです!

特にコロナ禍直後、公演等の開催が徐々に解禁されはじめたものの、まだ人と会ったり外出すらもしづらい雰囲気が漂っていた当時、
公演を一緒に観に行くことは、友人と会ったり、一緒に出掛ける“理由”(当時は”口実”)にすることができました。その頃の情勢により、公演前後にお茶やお食事などで ゆっくり過ごすことは難しかったものの、単に公演を一緒に観るというだけでも、行き帰りや 公演合間の休憩時間に 久々に対面で会って お喋りできたことは、嬉しいひとときでした。

この機会はたびたびあったので、いろいろな友人に声をかけることもでき、公演や演目によって どの友人が より気に入ってくれそうかなぁなどを考えるのも楽しく、
また、いつの間にか疎遠なっていた友人にも声を掛けてみると、予想外にその友人も舞台好きなことが分かったり、これをきっかけに それ以前よりも会うことが多くなった友人もいます。

このように、「公演を観に行く」ことが、「人と会う」ための理由や きっ

かけ・待ち合わせ場所にもなっていました

待ち合わせ場所としてのアコーディオン

アコーディオン(以下、アコ)演奏の場も 同じようなことが言えそうです。
公演鑑賞の例と同様に、アコ演奏も そのものだけで十分な魅力や楽しさに溢れていますが、これついては 常々書いているので 割愛し(!)、今回の結論から言うと、、

先の例のような観点で、
アコーディオンのある場所を、人と会うための理由や待ち合わせ場所もしていけたら、今後そういう一面も意識していけたら面白いかなと思います。

いくつかパターンがありそうなので 書いていきます。

アコ演奏を 待ち合わせ場所にする(利用する側)

ひとつは、先の例と同様に、イベントや施設・喫茶店などでのアコーディオン演奏を聴きに行くことを理由やきっかけにして、人と会うことです。

または、発表会などの 自分が演奏する場に聴きに来てもらうことで、その人と会うきっかけにすることも 同様かなと思います。

いずれにしても、アコ演奏の場を、自分とその人の 待ち合わせ場所や会う理由にするいうことです。

実際、私の演奏する機会や クラスの弾き合い会などには、レッスンを暫くお休みされている方や 退会された方も 聴きにきてくださり、演奏の場は そうした方との再会の場にもなり、嬉しいです!

このようなことは、アコを趣味としていると、けっこう自然にそうしていることもあるような気もします。

自分のアコを弾く場面が 待ち合わせ場所になる(利用される側)

もうひとつのパターンは、自分のアコ演奏する場を、周りの人たちの待ち合わせ場所にしてもらう(利用される側になる)ことです。

… たとえば、身近なところだと、自分の演奏する場を、(自分以外の)友人同士 または 家族の 待ち合わせ場所・集まる場になるようにしたり、
身近でなくとも、どこかの施設・地域やイベントなどで弾くことが、もしかすると そこに居る人たちの(“アコーディオン演奏があるみたいだから、一緒に行ってみようよ” などと?!) 待ち合わせ場所になるかもしれません。

このような視点も意識していけたら、アコーディオンが さらに楽しく、嬉しい楽器になるかなとも感じます。…ちゃんと練習しなきゃという励みにもなるかも!?

前提として…

ただ、このように待ち合わせ場所や理由とする(になる)には、その前提もあるかなと思います。異なる角度から2つほどあげてみます。

そのものだけでも 十分かどうか

冒頭の公演鑑賞の例では、公演を観に行くことを 友人との“会うための理由や 待ち合わせ場所” にすることができたのは、前提として その公演自体が “一流”だったということも 大きかったと思います。

公演鑑賞には 相手の時間も使いますし、その時間は私が声をかけたことにより発生するので、(良くない意味での)テキトー 適当  なものには誘えません。

あの情勢の頃(コロナ禍が明けて いろいろ解禁されているにも拘わらず、自粛の名残があり、イマイチ 人と会いづらかった頃)に、 公演鑑賞を理由(当時は口実)にして 友人と会うことができたのは、その公演そのものが 自信をもってオススメできるものだったというコトは大きかったです。良い公演(公演鑑賞だけでも良い時間になる)と分かっていたので、安心して これを理由に声をかけることができました。

…と、この例は極端でしたが、待ち合わせ場所や理由とする場合は、一歩引いてみても そのもの自体が“これなら大丈夫!”と思えるもの、
つまり、それ自体が 自分にとって、自信をもってオススメできるものだと安心です。

アコの例でいうと、私にとっては、平山教室の発表会も そうでした(*平山教室は 私が生徒として通っているアコ教室で、コロナ前まで毎年発表会がありました)

自分の演奏はともかく、発表会自体に“アコはこんなに魅力ある楽器で、こんなに幅広くいろんな人が親しんでいる楽器なんだよ!”と 発表会そのものを楽しんで興味を持ってもらえる自信があったので、安心して周りの人に案内でき、
発表会を その人と会う理由や 繋がりを保ち続けるきっかけにすることもできました。

待ち合わせ場所や 会うための理由とするモノ自体(上記の例でいうと、公演そのものや 発表会そのもの)が しっかりしていると、より安心してそれらを理由にすることができます。

自分の無理のない範囲で…

もうひとつの前提は、自分の演奏の場に 周りの人に声をかけるときは “無理なく自分のペースで” ということです。

というのは、先ずは、自分自身がアコを楽しんでいられることを最優先にすべきだと思うからです(趣味でアコに触れている場合は特に)。

人を招くことが 悪い意味でのプレッシャーになってしまったり、それが重荷になってゲンナリし、アコを弾くのがイヤになってしまったら 元も子もないので、
私の場合は“自分の無理のない範囲で・自分のペースで”という部分は このことに限らず 結構大事にしています。

待ち合わせ場所になるようにすることは、そのときどきの 自分自身が そうしたくなった場面で意識すれば良いかなと思っています。

ひとこと

アコーディオンは、たった1台でメロディと伴奏を奏でられて、一人で完結できる楽器です。
私は 友人たちとワイワイ楽しむのも好きですが、一人の時間も けっこう好きなので、アコの こうした面も気に入っていて、(周りを気にすることなく勝手に?)一人で弾いていることは大好きです。

ただ、冒頭の公演鑑賞のときのことを ふと思い出したとき、今回書いたように、アコーディオンを演奏することが 周りの人たちの待ち合わせ場所や 会うための理由等にもなれたら、私自身も アコに触れる嬉しさが増すかもしれないなぁとも感じました。

ですので、このようなことも 頭の片隅に入れておけたら良いのかなと思っています。

…また、現時点では理想の話になってしまいますが、
毎年 開催している 石井クラス弾き合い会(今年も11月に予定!)も、もし今後、クラスの方々もこのように思われたときには、自信をもって安心して周りの人に案内していただけるような、そういう意味でも良い弾き合い会にしていけたらと、試行錯誤を重ねながら 亀の歩みで進んでいけたらと思っています。

(↓過去のブログ記事)

コメント