《演奏》新年の集いなど

(会場内を移動しながら演奏@宴会場)

先月~今月にかけて、いくつかの 新年を祝う会で演奏させていただきました。
とある地域の町会の小さな“新年会”から、とある団体の大きな“新年の集い”まで さまざまで、どちらも コロナ禍を越えて数年ぶりの開催とのことでした。

このように数年ぶりに再開された会に、楽しみをプラスする要素のひとつとして アコーディオン演奏でお声がけいただけたことも大変嬉しく、また、主催の方々の想いや姿勢なども印象に残ったので、今回はこれらの演奏のことを私自身の記録も兼ねて書いていきたいと思います。

一様に “新年を祝う会”と言っても、今回 私が演奏させていただいた会は、規模も雰囲気もそれぞれまったく異なりましたが、

どちらの会にもアコーディオンは ぴったりで、改めてどのような場面にも合う すごい楽器だなぁと、私自身 さらにアコーディオンが大好きになりました。

小さな町内会館での “新年会”(町内会の集まり)

1つは、その地域にお住いの方が集まる 町内会での “新年会” で、会場は小さな町内会館。
会館の1階では 親子向けにお餅つきイベントをしていて、私が演奏させていただいたのは2階の小さな和室には、
約30名ほどの方々が詰め詰めで座ってらして、既に賑わっていました。

そうしたなか、到着して早々に「アコーディオンを弾く方が来ました、どうぞ!」という感じで始まり、入口のドア付近(そこしか居るスペースがないくらいのアットホームな“部屋”でした!)で、そのまま演奏しました。 

町内会館での演奏でも、このような感じの始まり方や演奏場所は 今までなかったので、なんだか面白く、演奏の合間にご近所さんと曲や楽器の話題でお喋りをしながら弾いているような雰囲気でした(※もちろんちゃんと演奏しました)!

お声がけいただいた経緯

この町会での演奏は、区役所内に設けられている、区民活動センター(区民活動登録)を通していただいたご依頼でした。
町会の会長さんが、アコーディオン演奏を…!と思い、見付けてくださったそうです。

大きな宴会場での “新年の集い”(団体の集まり)

もう一方は、上記とは雰囲気もまったく異なります。
とある連盟の 県内の各地区代表の方々の集まる“新年の集い” で、会場は大宴会場。

おそらく60~70名くらい出席されていて、来賓挨拶から始まり、お食事が始まって少し経った頃に、アコーディオンの音色もお楽しみいただくというかたちでした。

演奏曲

ご依頼いただいた際に、“新春の会なので 明るい曲を”、そして “堅苦しくなく楽しめる雰囲気に。どなたでも聴いたことのある曲を多めに”、また “歌詞カードが無くても誰でも口ずさめるような童謡唱歌なども2~3曲” と、事前に大まかな方向性をお教えてくださっていたので、以下のような曲目にしました。

  • 「ヴェニスの謝肉祭」イタリア民謡。アコーディオン曲〈ワルツ〉
  • 「ビア樽ポルカ」ビール祭りなどでも流れている曲〈ポルカ〉
  • 「パリの空の下 セーヌは流れる」よくリクエストされる曲〈シャンソン〉
  • 「ラ クンパルシータ」世界で最も有名なタンゴ〈タンゴ〉
(会場内を歩きながらの演奏)
  • 「サントワマミ」皆さま口ずさめる曲〈シャンソン〉
     …会場内を歩きながらの演奏!
  • 「花」歌詞カードがなくても歌える曲〈唱歌〉
  • 「故郷」歌詞カードがなくても歌える曲〈唱歌〉
     …皆さまと一緒に手話も交えて歌いながら!
  • 「マニアンテブギ」アコーディオン曲〈ブギウギ〉

故郷ふるさと」の手話歌いは、この曲を演奏する直前に、私が 歌詞の手話を皆さまにお伝えしようとしたところ、ご参加者様の中に 手話のできる方がおられたので、急遽その場で その方に皆さまの前でレクチャーいただき、皆さまには その方の手話を真似しながら一緒に歌っていただきました。
もともと、皆さまで同じことをする( “手話をしながら” 歌う)場面を設けることで、会場内の一体感も増し、よりお楽しみいただけるかなと思い、このような手話を交える曲を用意していたところ、
今回は手話に堪能な参加者様がおられたという 嬉しい偶然もあったことで、皆さまも より親しみやすくお楽しみいただけたようにお見受けし、とても有難かったです。

お声がけいただいた経緯・つながり

こちらの団体での演奏は、以前に 全く別の演奏の際に こちらの関係者の方がおられたことで、お声がけいただけました。

このように、どこかで演奏したときに聴いてくださった方が、別のところでの演奏もお声がけくださる(繋がっていく)ということは たびたびあり、本当に嬉しく、ありがたい限りです。

ちなみに…、この“新年の集い”の演奏でも、ここでのご出席者の方が 急遽その僅か数日後に開催される 別の“新年の集い”での演奏にお声がけくださり、繋がっていきました!

アコーディオンの認知

今回に限らず、お声がけくださった方の殆どが「今まで 生演奏を探すとき、“アコーディオン” は 思い付かなかった…」と 仰られます。

一度でも アコーディオン演奏に触れられると、お子さま~ご年配の方まであらゆる年齢層に親しみやすく、また、屋内外も問わず、どのようなシチュエーションにも合う活用の幅の広さなども お分かりいただけるのですが、
そもそも ふだん触れる機会が少なく“知らない”ので、思い付く選択肢にすらあがらないようです。。

アコーディオンの楽器の楽しさや素晴らしさが広がり、いろいろな方に触れていただける機会が増えていくと良いなぁと、微力ながらも私なりにその魅力をお伝えしていけたらと感じています。

ちなみに…後者の会では、宴会場の接客担当の方々も 裏で「アコーディオン演奏、楽しかったです!」とフレンドリーにお声がけくださりました。

ここに限らず、お客様だけでなく、お店の方(マルシェ等では出展者の方など)からお声がけいただけることも たびたびあり、嬉しい限りです!(…一定場所だけでなく、フラフラ(?)歩きながらも演奏し、お店や出展者の方々の近くで演奏することもあるので、他楽器奏者の方に比べると 話しかけやすいそうです…!?)

主催の方々の想いなど

今回の “新年の集い” は コロナ禍を越えて数年ぶりに開催されたこともあり、お食事の時間帯は皆さまが和やかに気軽に楽しめる雰囲気に…と お考えの旨を、事前に主催の方からお伺いしていました。

そのような雰囲気をつくる要素のひとつとして アコーディオン演奏でお声がけいただけたことは、とても嬉しかったです。

過去の生演奏では、ピアノやバイオリン・三味線などもあったそうで、もちろんそれらは素晴らしかったけれど、今回は 演奏の雰囲気は少し変えて、仰々しくなりすぎない方向で…と思われたようです。(※事前打ち合わせでの、私なりの理解です。)

また、こちらでの演奏のときに急遽 決まった、数日後の別の “新年の集い” での演奏にお声がけくださった方(※その会の団体の会長様でした)は、「数年ぶりに開催できるということもあり、ご出席される会員の皆さまのコロナ禍の数年間の活動を労いたく、皆さまが喜ばれるよう いろいろなサプライズを準備している」とも仰っておられました。

そうしたお考えのなかで、その会の数日前に今回のアコーディオン演奏に触れられ、“(ご自身が会長を務める)新年の集い”の お食事のときにも サプライズでアコーディオン演奏も加えよう!と思ってくださったとのことでした。

今回お声がけくださった主催の方々は、いずれも人生の大先輩の方々でしたが、どのような立場になっても驕ることなく、こうして「出席される方に喜ばれるように…」というお気持ちでご準備され、検討を重ねられている姿が、とても印象に残りました。

ひとこと

上記の団体様の“新年の集い”は 女性が活躍されている団体の会で、主催の方々をはじめ 皆さまは、終始 あたたかくパワフルで、とても良い刺激をいただくことができました。

私も皆さまの年齢になったときに このように生き生きとしていたいなぁと、また、周りの人に喜んでいただくには…と考えられる気持ちや姿勢でいなければと、身が引き締まる思いでした。

素敵な歳の重ね方をされている方々と 僅かなお時間でも同じ空間に居させていただけたことも含め、アコーディオンを通して得ることができた 今回の機会やご縁に、感謝しております。

主催の方々は、演奏をご依頼くださったときから、当日のお声がけまで、常にご丁寧に接してくださり 恐縮するばかりでしたが、その姿勢なども大変勉強になりました。

こうした環境下でアコーディオン演奏の機会をいただくことができ、事前のお打ち合わせや演奏等で 僅かのながらもご一緒させていただけたことは、私にとって 貴重な時間でした

アコーディオンに話を戻すと…!(…話がどんどん逸れていました…)
繰り返しになりますが、改めて アコーディオンは どのようなシチュエーションにも合うことを実感し、やはり魅力いっぱいの楽器だなぁと、私自身さらにアコーディオンが大好きになりました。
アコーディオンの楽器の楽しさや素晴らしさが広がり、いろいろな方に触れていただける機会が増えていくと良いなぁと、私にもできる範囲で 微力ながらもその魅力をお伝えしていけたらと感じています。

コメント