今年(令和6年)も、「石井アコーディオンクラス弾き合い会」を、演奏参加してくださったクラスの皆さまと 聴きにいらしてくださった皆さまのおかげさまをもちまして、先月末に無事開催することができました。
こうして年1回、クラスの皆さまが一堂に会し、アコーディオンを弾き合い・聴き合いながら 楽しいひとときをご一緒できることが 大変嬉しく、心から感謝しております。
今年の弾き合い会は “演奏交流会 編” なので、昨年の “発表会 編” とも まったく異なる雰囲気となり、中学生~ご年配の方まで 幅広い年齢層の方が、いろいろなジャンルの曲を たくさん演奏してくださりました。
これらの記録を兼ねて、書き進めていきます。
今年は “演奏交流会” 編
「石井アコーディオンクラス弾き合い会」は、1年ごとに『弾き合い会 “発表会 編”』と『弾き合い会 “〇〇 編” (発表会形式でないかたち)』を 交互に、横浜市内で毎年開催しています。
“○○編”の違いや これまでの弾き合い会のことや 私の想い・目的は、こちらの記事にまとめて書いています。
…というわけで、今年の弾き合い会は “演奏交流会 編” の年でした。
会場のこと
今回の会場のことを少し。
例年は、市の施設を利用し、客席は 椅子のみで、全員が演奏者の方を向いて座っています。
今回は、演奏交流会編であることや、飲食も可能な会場だったこともあり、テーブルを囲むスタイルで行い、昨年の発表会編とも全く異なる雰囲気となりました。
以前から、演奏交流会編の年は 喫茶店などで開催したく考えていて 会場を探しているのですが、なかなか市内で諸条件の合う飲食店が見付からず…、そうしたなか 今回は、喫茶店での難しかったものの、会場の2軒隣の古民家スペースに毎週出店中の HACHIDORI COFFEEさんにもご協力いただき、美味しいコーヒも併せて 皆さんのアコーディオンの音色を楽しむことができました。
大変ありがたくも 今年の弾き合い会について クラス以外の方からも 事前にお問合せ等をいただいておりましたが、例年よりも会場が小さく スペースに余裕がなかったため、参加者の皆さまや 楽器等の安全面も考慮し、今回のご案内・ご入場は 演奏者=クラスの方と、そのご家族の方のみに限らせていただきました。(次回の発表会編は 例年のような会場を予定しておりますので、ぜひお越しいただければ幸いです。)
“演奏交流会編”の 内容など
今年の『石井アコーディオンクラス “演奏交流会 編”』は 次のようなかたちで行いました。どちらも「(発表会編でなく)演奏交流会編ならでは!」という内容です。
- ① ソロ演奏は、一人2回!
- ② 演奏の前に、ご自身で「お名前・曲名・ひとこと」を仰っていただく
- ③ 演奏順は 当日その場で希望を聞きながら決めていく
- (このほか、時間が無くなり、今回できなかったことも…)
すべて、“発表会 編” と 逆のことをしています!
“発表会編”のときは…、司会が演奏者名・曲名・コメントを紹介し、ソロ演奏は1回のみ。事前に演奏順も決まっています。
それぞれ もう少し詳しく書いていきます。
① 一人2回、ソロ演奏の順番が回ってくる
今回は、『1巡目(ソロ演奏1回目) → 休憩 → 2巡目(ソロ演奏2回目) → 合奏(全員) 』という流れで進行したので、ソロ演奏は 一人につき2回 順番が回ってきます。
曲目は、1曲は レッスンで取り組んでいる曲 を、もう1曲は なんでもOK(短い曲などは数曲弾いてもOK)というかたちで、2回演奏していただきました。
1曲目:レッスンで取り組んでいる曲
演奏交流会編の年とはいえ、アコーディオン教室の弾き合い会なので、この日に向けてレッスンで取り組んだ曲の演奏は必須です!
昨年の“発表会編”とは 会の形式も雰囲気も まったく異なるものの、例年と同じように 皆さまレッスン時から熱心に練習され、各々の一曲を仕上げてくださいました。
2曲目:なんでもOK!
もう1曲は、なんでもOK (なにを弾いてもOK!)です! “演奏交流会編ならでは” の大きな要素のうちの1つかなと思います。
なんでもOKということで、皆さまがどのような曲を演奏されたかというと…
- 今夏(パリ五輪を見て)弾きたくなった曲
- アコを習い始めた頃、一番最初に取り組んだ懐かしい曲
- 家族の思い出を込めた曲
- 挑戦してみたいと思っていた曲を途中までチャレンジ
- 過去にレッスンで取り組んだ曲
- 練習中の曲
- 耳コピして練習してみた曲
などなどです。
弾き合い会当日は 横浜ベイスターズの優勝パレードの日だったということで、ベイスターズのユニフォームやマスコット柄の服にサッと着替えて 演奏してくださった方々もいました!
② ご自身で「お名前・曲名・ひとこと」を仰っていただく
演奏時に、ご自身で「お名前・演奏曲名・ひとこと」を仰っていただいたところ、
この「ひとこと」も 演奏交流会編での大きな楽しみのうちの1つとなり、好評でした。(※演奏に集中したい場合などは、ひとこと無しでもOKです!)
「ひとこと」で 皆さまがお話くださったことは…
- 簡単な自己紹介
- 曲にまつわるご自身のお話や思い出話
- 作曲者について(調べてきてくださった内容)
- その曲を弾きたいと思った理由
- 曲に絡めた世間話?!
などなどです。
皆さまのお話は、ほんのひとことでも それぞれに 興味深かったり、クスっと笑ってしまったり、あたたかい気持ちになったり…、「次回はもっと長くお話を聞きたい!」というお声もありました。
③ 演奏順は 当日その場で希望を聞きながら決めていく
演奏順は、当日 進行しながら「次に弾きたい方( → 挙手していただく)!」と伺いながら、その場で決めていきました。
○ 時間が無くなってしまい、今回は できなかったこと…
私の時間的な想定が甘く、時間が足りず 出来なくなってしまったこともありました。
それは、「合奏 練習」の時間です。
ふだんは個人レッスンなので、クラスの方々が集まるこの機会に、少しの時間でも 皆で一緒に練習する時間も設けられたら さらに楽しいひとときとなるかなと、合奏曲は例年1曲のところ、今回は 新しい試みも含めた合奏曲を2曲用意しており、弾き合い会の中で 5~10分ほどのクラスごとの練習時間を設けてから 全員で合わせる予定でした。
ですが、時間が足りず、予定していた合奏練習はできずに、ぶつけ本番(?)で、皆で1回だけ合わせるかたちになってしまい…、皆さまには 合奏曲の譜面も事前にお渡ししていたのに、申し訳なかったです。。
このように 会の終了間際に ドタバタでの合奏となってしまったのですが、思いの外、聴いてくださっていたご家族の方からは「新しい合奏曲も 全体を通して ちゃんと大層な曲になってた!」というお声もあったようで…!?! 私は(おそらく演奏していたクラスの方々も?)イマイチ実感が湧かないながらも、ほんの僅かだけホッとできました。
演奏参加者の皆さまや、お客さまのお声(アンケート回答)
弾き合い会 “演奏交流会編” 終了後のアンケートには、今年もたくさんのご回答をいただきました。誠にありがとうございました。
毎回、いただいたアンケートのご回答は(ご記名いただいたものも匿名にし)、弾き合い会の直後のレッスンから、クラスの皆さまに すべてご覧いただけるようにしています。
(私自身が生徒として出ていた発表会の経験からも)演奏された皆さま同士 お互いどのような気持ちだったか等を知れるのは興味深く、また お客さまのお声は ほんの一言でも励みになるのでは、と思っています。
また 私自身も アンケートのご回答は励みになると同時に、今後のレッスンや弾き合い会に活かせていけたらと参考にさせていただくことができ、毎回 有難く拝読しております。
弾き合い会直後の熱い想いの込められた素敵なご感想ばかりで 全てを紹介したいところですが、長くなりすぎてしまうので、ここでは そのごく一部を抜粋します。
演奏参加者のお声
- 緊張しましたが、演奏後 楽しかった!もっと上手になりたいと前向きな気持ちになりました。
- みなさんのアコーディオンを楽しんでる気持ちを肌で感じられるから、今回もエネルギーをもらい頑張る気持ちが湧いてきました。
- いろんな方が、いろんな気持ちで、アコーディオンを楽しまれているのが良い刺激になりました。
- 1年振りに他の教室の みなさん〈※石井クラスの、他の場所でレッスンしている方々〉に会えたのが まず嬉しかったです。
その他、この日までに曲を仕上げようと練習に身が入ること、動画を撮って見返すことで自分の演奏を省みるいい機会になること…いいことずくめです。 - もっと出来たのに、とか、なんでここで引っかかるかなど反省大ですが、最後まで弾き切った事が良かったです。
- 1人で皆さんの前で演奏することに やはり緊張しましたが、良い経験となりました。
- 皆さまの一言コメントをもっと聞ける時間があればと思います。アコーディオン弾きたいと思った動機やどんな練習してるかや、苦労している事など聞いてみたいです。
- 毎回、どんな曲でも「?(できるの?)」から「!!(できた!)」 に知らぬ間に導いていって下さる先生に感謝です。
- いつもの会場より、演奏者と聞いて下さる方と一緒にいる感じ(距離感)がしてよかったです。
- アコーディオンが好きな人たちと集えて楽しかったです。
皆さんの演奏を聴いたりお話ができて、とても楽しい一日でした。
お客さま・ご家族の方々からのお声
- みなさまが一生懸命弾いてる姿、挑戦してる姿が素敵でした!みなさまの緊張感もしっかり伝わってきて、心の中で応援しながら聴きました!
大人になってからこういう機会があるのも 人生の刺激になって 素晴らしいですね! - 色々なジャンルの曲や 幅広い年齢層の生徒さんの演奏を聴くことができました。
- ほのぼのしてた。
- 家では…防音対策の為に扉を閉めてアコーディオンを弾いています。ちゃんと弾いているところを見るってことが無いので…今回のように沢山のお仲間と一緒に演奏している姿が見れて良かったです。アコーディオンの音色が素敵でした。
- 弾き合い会当日もそうですが、今年始めたばかりの娘が練習するたび日々上達していくのを見れて、 親としても嬉しい機会になりました。〈中略〉次は何弾こうかな?と帰り道話してたので、今後も楽しみです!
他の演奏者の方も 初対面なのにフレンドリーで話しかけてくれて嬉しかったです。 - 一から始めた楽器に挑戦を続けている姿は 格好良いと思います。
- 皆さんエピソードを挟まれてそれぞれよかったです。
- 毎回 皆様の力強い真剣な演奏に感動させて頂きます。
次回の演奏会を楽しみにしています。
アンケート回答や後のレッスン等でお伺いした“演奏者個人”の方へのご感想も、それぞれご本人にお伝えしております!
ひとりごと(所感)
今回は、やっと “演奏交流会編” という副題に近付くことができたかなとも思っています。
…というのは、今までは 演奏交流会編の年であっても、コロナ禍や その名残も未だ強い時期だったため、今回のように 皆さまの素敵な演奏や 演奏時の「ひとこと」に加えて、休憩時間等まで 心置きなく参加者の方々同士での交流(お喋り)することは 少々難しかったからです。
開始前は、例年同様、どこかシーンとしていて 若干の緊張感も漂っていたものの、演奏時の“ひとこと”をはじめ、会が進むにつれて また 休憩時間等には、皆さま自然と互いに声を掛け合ってくださっていました。
弾き合い会の前には 数人の方から 当日会場での音出し練習できるかを聞かれていましたが、 当日 実際に 休憩時間等に聞こえてきたのは、どちらのテーブルからも お喋りの声ばかり! 練習していたのは中学生の子たちだけでした・笑
皆さまの素敵な演奏に加え、そのような光景が 私にはとっても嬉しかったです。
弾き合い会の後の レッスンでのお喋りにて
後のレッスンで弾き合い会のことをお話するなかで、印象に残ったことや感じたことをいくつか書きたいと思います。
今回 数名いらした初参加の方々。
以前に、アコーディオン(以下、アコ)で弾いてみたい曲をお伺いした際には「アコと言えば どこか寂しげなマイナー調の曲のイメージで、それしか思いつかないし、そういう曲を弾いてみたい」と仰っていましたが、弾き合い会の後には「あんなにいろいろな曲(※)が アコーディオンで弾けると思わなかった!皆さんのように いろいろな曲を弾けるようになりたい!」と仰る方や (※註:当日は ワルツ・タンゴ・2ビート・ミュゼット・シャンソン・昭和歌謡 等々 のさまざまな曲の演奏がありました)、
また当日に向けて練習していくなかで、あるいは 当日 クラスの方々の演奏や楽器をご覧になり「(レンタル楽器でなく)自分の楽器が欲しくなった!」と 早速 楽器店に足を運ばれる方々もいらっしゃいました。
その一方で、参加回数を重ねている方々も、
初参加の方々の演奏を聴いて「あのようにひとつひとつちゃんと弾こうと思った」「基本に戻って、以前やった曲をもう一度ちゃんと練習したい」と仰る方々もいらっしゃいました。
このように弾き合い会では、アコーディオン歴 等も関係なく、相互に良い刺激や影響を与え合い、また、クラスの皆さまひとりひとりの演奏を通して、アコの楽しさや魅力が伝わっていることを改めて実感し、今後も クラスの方々が より充実した時間となるような会を目指していきたく思いました。
演奏参加する理由など
弾き合い会に演奏参加する理由や効用は、いろいろあります。
そのなかでクラスの方々が よく仰ることの ひとつには、「他の方の演奏を聴くのが とっっても楽しみ!」というのもあります。 そして 併せて、“だから、自分も(聴くだけでなく)演奏する!”という姿勢でいてくださります。
この姿勢には いつも有難く感じています。
それは、アコーディオンは アコ歴や年齢・音楽経験など関係なく、弾く人と相俟って、その人ならではの魅力のある音色や素敵な演奏になると思うので、
お一人でも多くの方が演奏してくださることは、より皆さまが いろいろな演奏や曲に触れられる機会にも繋がり、弾き合い会自体も ますます楽しくなっていくように思うからです。
1曲を仕上げる
先に書いたように、今年は“演奏交流会編”とはいえ、発表会編の年と同様に クラスの皆さまひとりひとりが 当日に向けて各々の1曲を仕上げ、演奏してくださいました。
このことも より充実した弾き合い会となる、大きな要因のひとつだったように感じ、感謝しております。
少し話が逸れるかもしれませんが、、
レッスンの進め方として、いろいろな曲を弾く楽しさもある一方で、1曲ずつしっかり取り組むことや そうしたなかで得たことを他の曲に活かし繋げていくという面白さもあると考えています。
また、人前で弾くために練習して仕上げた1曲は 各々の持ち曲にもなっていくと思うので、弾き合い会は こうしたきっかけの1つにもなれたらとも感じています。
ひとこと
記録も兼ねて書き進めていたら、長くなってしまいました…。
当日は 私は一人でバタバタし(記録のための写真を撮るのも失念してしまいました…)、皆さまへの気が回らなかった箇所も多々あり猛省しましたが、それらは今後に活かしてまいります。。
* * *
改めまして、ご参加くださった皆さま、誠に ありがとうございました。至らない点も多々あり恐縮でしたが、アコーディオンと皆さまとの、楽しいひとときとなっておりましたら幸甚です。
今回 ご参加が叶わなかったクラスの方も、次回はぜひご一緒できれば嬉しいです。
次回の弾き合い会は “発表会 編” です。
例年のような会場を予定しているので、今回いらしてくださったご家族の皆さまはもちろん、ご興味をお持ちくださる方々にお知らせいただき、ぜひお気軽にご来場いただけたら有難く存じます。
弾き合い会での皆さまの演奏姿を通して、アコの魅力も より伝わっていき、アコーディオンが身近な楽器になっていったら素敵だなとも思っています。
また、これからもレッスンでは、先ずは クラスの皆さまご自身が 一番楽しくアコーディオンに触れられますよう、私もそのようなやりがいのあるレッスンをしていけるよう努めてまいります。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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